グリーンあっぷるぱい

調べようとは思わないけど、知ってたらちょっと得する・おもしろい をメインに書いていきます。

引きこもりは、正義か悪か

 

日本には、様々な社会問題があるが

その中でも特に問題なのが、引きこもりが多いことだろう。

 

厚生労働省による、引きこもりの定義は

仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態 -厚生労働省

とされている。

 

NHK福祉ネットワークによると、日本人の引きこもりの数は、2005年の段階ですでに160万人以上で、稀に外出するケース(準引きこもり)も含めれば、300万人以上も存在するとされている。

引きこもりは、若者だけの問題とされてきたが、近年では、社会に出てからドロップアウトする人も多く、30,40代の引きこもりも増えている。

 

引きこもりは、ほとんど毎日家から出ず、ネットやゲームをして一日を過ごし、家族ともコミュニケーションを取ろうとしない。こういった現状は、他の国の社会にはあまり見られず、日本特有の社会問題である。なぜ、こんなに多くの日本人が社会に対して壁を作ってしまうのか。

 

普通に生活している人からすれば、引きこもりに対して「怠けてないで社会に出ろ!」といった見方をすると思う。

 

果たして、こういった見方が正しいのかどうか自分なりに考えてみたいと思う。

 

引きこもりの多くは、家族同士のコミュニケーションがあまり無い家庭に育ったり、学校での授業に価値を見いだせないながらも、良い成績を取るためのプレッシャーを感じながら学校に通っていた人が多いという。

 

また、絵を書きたかったり、漫画を読みたかったり、パソコンを使いたかったりしたかったが、その興味を外で出すことにためらいを感じていた人や、いじめを受けて学校に行けなくなった人が多い。引きこもりの多くは、社会に出るより家の中にいるほうが安全だし楽しいという価値観を持っている。

 

日本人は、よく他人の顔色をうかがうが、引きこもりはより一層その傾向が強いという。

 

こういった現状をいくつか知って、自分が感じたことは、引きこもりは彼ら自身が悪いのではなく、別に怠けている訳ではないのだと。故に、引きこもりは悪ではない。もちろん全員が100%そうではなく、ほんとにただ怠けてるだけの人もいるとは思うけど。

何の価値があるか分からない、日々の決まりきったやるべきことに我慢し、社会が彼らに求めることをこなす日々に耐えられなくなっており、変わり者をのけ者扱いする日本社会で自分らしく生きようとしていたのである。

 

引きこもりの存在は、イノベーティブな発想や、新しい創造性が必要とされている世界で、日本は個の多様性を発揮できるよう社会を開いていくべきだと、考えるきっかけを作ってくれた。故に、引きこもりは正義である。